こんにちは、職員のくろねこです。
健康管理のお話の続きで、第4弾です。
今回は「視力・聴力」についてのお話をしていきます。
「視力」では、裸眼もしくは矯正視力の測定を測ります。
矯正視力ということなので、眼鏡やコンタクトレンズ着用したまま行う事ができます。
皆さんは視力検査と聞くと、裸眼もしくは矯正視力でどのくらい見えているかを調べる検査だと第一に思うと思います。それは間違っていないのですが、眼科の視力検査は少し違います。
視力検査は、「しっかりとした眼鏡の度数をいれて1.0以上の視力が出るかを見る検査」といったほうが正しいのです。
何も異常がない眼ですと、基本しっかりと視力が1.0以上出るといわれています。逆にどんなに眼鏡の度数を入れても1.0未満の視力ですと、何か眼に病気があると疑われます。いってしまえば眼科の視力検査は眼に異常が無いかをチェックする検査となります。
次に、「聴力」についてのお話です。
「聴力」では、1000Hz(人の話し声)、4000Hz(電話のベル)程度の音が聞こえるかどうかを調べていきます。聴取可能であれば「所見なし」、不能であれば「所見あり」となります。
聴力の低下には、下記のことが考えられます。
- 伝音性難聴:外耳から内耳の前までの間の音を伝えるところの障害で、鼓膜の異常や、音を伝える耳小骨の異常などによります。
- 感音性難聴:音を感じる内耳の障害です。高齢によるものや、騒音性難聴などです。
加齢や騒音による聴力低下は、一般に人の会話域をはずれた高音域からはじまり、下図に示したように進行します。したがって当初は気付かない事が多く、気付いたときにはかなり進行し、しかも治りにくいという特徴があります。
聴力検査は、なるべく早く聴力の低下をみつけ、日常生活の安全を守り、かつ早期に病気を発見し、また予防するために行うものとして大事な検査なのです。
次回は、肺機能の説明をしていきます。