こんにちは、職員のくろねこです。
前回は違うテーマのお話をさせていただきましたので、今回は健康管理のお話の続きで、第5弾となります。
健康診断の項目の一つ、「肺機能」についてお話していきます。
「肺機能」の検査では、肺の換気能力がどの程度あるかを調べていきます。呼吸器系の働きをみるために胸部X線と並んで大切な検査です。ぜんそく(喘息)、慢性閉塞性肺疾患(COPD)、間質性肺疾患をはじめとする、呼吸器の病気が疑われるときや、その状態をみるときに行われることが多くあります。
この検査では、下記の内容を調べる事ができます。
□肺活量・・・できるだけ息を吸い込んで、思いっきり吐き出した時の息の量を測定します。
□%肺活量・・・各個人の性別・年齢・身長に基づいて計算した「肺活量の予測値」に対する肺活量の割合を示されます。(肺活量÷予測値)×100で算出されます。基準値は80.0%以上です。
□1秒量・・・息を最大に吸い込んで最大に吐き出した最初の一秒間の空気量です。
□1秒率・・・1秒量が肺活量の何%になるかを示したものです。息を吹き出す瞬間の量の割合をみます。この率が低いときは、吸い込んだ息を早く吐き出すことのできない病気(肺気腫・喘息)を疑います。基準値は70.0%以上です。
肺機能を鍛えるために、ふだんの有酸素運動や呼吸法の練習は大事です。しかし、実は、臓器としての肺自体は鍛えてよくなるものではなく、加齢に伴い少しずつ気腫性の変化などがおこり機能としては低下していくのです。 したがって、一番重要なのは、臓器としての肺を大切に使っていくこと、特に喫煙などによって肺を痛めないように心がけることです。