就労移行支援事業の5つの機能  ②アセスメント

就労移行支援事業は、一般就労を希望する障害のある人を企業等での就労につなぐ事業として創設されました。
先週から、就労移行支援事業の基本的な5つの機能について、お伝えしています。今日は②の役割;

②職業的適性等に関するアセスメント機能

就労移行支援事業では、将来の就職へ向けて、

どんな仕事に向いているのか
人との関係はどのような形が望ましいのか
職場で必要なサポートは何か

を一緒につかんでいきます。

先週お伝えしたように、就労移行支援事業は「職場に近い環境で模擬的な体験をする」中間ステップです。
そのような、体験や準備訓練としてだけでなく、施設内での作業や実習は、「利用者さんを知る」という視点を持って行います。

ポートビズでは、「利用者さんを知る」ために、ワークサンプルを導入しています。
PCの作業、事務作業、実務作業など、なんと13種類の作業を行うことができます!そして、1つの作業は、細かくレベル分けされています。

「利用者さんを知る」という視点で利用するときは、簡単なレベルから。
訓練として利用する際は、徐々にレベルアップしていくことができます。

また、ポートビズでは、企業に実習をお願いすることがあります。
企業実習は、利用者さんにとっては、スキルアップできる機会ですが、同時に、私ども支援する側にとっては、アセスメントの=「利用者さんを知る」機会となります。企業出身の支援員やジョブコーチ資格を持つ支援員が、実際に働くことを想定して、どんな仕事に向いているのか、人との関係はどのような形が望ましいのか、職場で必要なサポートは何かをつかみます。

②の「職業的適性等に関するアセスメント機能」は、その利用者さんが自分のことを知る(③)、その利用者さんに合った企業を探していく(④)の機能につながっていく、大事な役割なのです。

次回は③「自己理解支援 就労意欲を高める」機能について、お伝えします。